分子標的ワクチン療法Molecular Targeted Vaccine Therapy

分子標的ワクチン療法とは

体内で分子標的薬を作り出す最新の技術であり
海外で効果が立証された最新の治療方法です。

オーストラリア、アメリカ、フランス、イギリス、日本のバイオベンチャーとの
協力で実現させた日本初上陸の治療方法が分子標的ワクチン療法です。

従来の分子標的薬

メリット
比較的効果が高い薬が多い。
がん細胞をピンポイントで攻撃。
デメリット
決まったがん種にしか使えない。
副作用が大きい。

分子標的ワクチン療法は

体内で抗体を作り出すことで副作用が少なく、
分子標的薬と同等以上の効果が期待出来る。

分子標的薬のうち、より高い効果が期待出来る“HER2“をターゲットに。

分子標的ワクチン療法とは分子標的薬の性質を持つ
免疫治療の一種で自身の免疫の抗体を使ったがん治療になります。

がんにある特定の目印をターゲットとした薬で、自身の免疫の一種である抗体を使った
がんのピンポイント治療薬
です。自分の体の中で抗体医薬品を作る画期的な治療方法。

筋肉注射を3回行うことで、自身の免疫ががんの特定の目印に対して
抗体を出すようになることで、がん細胞が免疫に捕食される様になったり、
アポトーシス(細胞の自死)を促すことでがん細胞が縮小
することを期待した治療方法になります。

治療効果は最大40ヶ月以上。高い持続効果

従来の動物などからの抗体での投与ではなく、自分の免疫が抗体を作ることでがんの縮小を
期待する治療なので、耐性を持ちづらく、アメリカの治験では40か月以上も効果の持続が
確認されているデータもあります。

分子標的ワクチン療法

  • 体への負担が少なく年齢やステージ問わず治療可能である。
  • がん細胞だけを選択的に狙い撃ちすることができる。
  • 正常細胞への影響が少なく治療後の副作用が極めて少ない。
  • 標準治療(手術・放射線・手術)と併用して治療可能である。
  • 海外で効果が立証された治療方法。
  • 効果が長期間持続されることを期待出来る。

分子標的ワクチン療法の4つの特徴

狙い撃ち

がんのピンポイント治療薬
(分子標的薬)

高持続

自身の免疫が作用するので、
効果が持続する。

超低侵襲

自身の免疫(抗体)を
使うので体に優しい。
(抗体を使ったがん治療)

耐性対策

耐性が持ちにくい。

がん抗原HER2とは

当院の分子標的ワクチンはHER2というがん抗原をターゲットとしています。

がん抗原HER2の特徴

  1. がんの増殖に関する重要なタンパク質
  2. HER2の増幅があると予後不良
  3. 乳がん、胃がん、食道がん、大腸がん、卵巣がんなど多くのがんでHER2の遺伝子増幅がある
  4. 細胞膜の表面に存在している。
  5. 従来の薬でHER2をターゲットにした薬は治療効果が高い
  6. HERファミリー(HER1(EGFR)、HER2、HER3、HER4)の中心的役割

がんのピンポイント治療のターゲットとして優れている

HER2ワクチン療法

Wの効果!
がん抗原のターゲットのHER2を阻害

抗体医薬品として高い治療効果を誇る

ハーセプチン(トラスツズマブ)
パージェタ(ペルツズマブ)

の二つの効力を持つワクチンを同時に
使用することでWの効果を期待出来る!

「アジュバントを使うことでさらに効果を期待」

特 徴

2種類のペプチドワクチンを混合

アジュバントでさらに効果を期待

Ilana Schlam & Sandra M. Swain. HER2-positive breast cancer and tyrosine kinase inhibitors: the time is now. npj Breast Cancer volume 7, Article number: 56 (2021)

STEP
1

インフォームド・コンセント。

医師から患者様に診療の目的や内容を十分に説明します。
不明な点は何でもご質問ください。
STEP
2

治療説明、スケジュールの決定

治療の目的や実施方法、効果や副作用、
治療を途中でやめられることなどの説明案内や同意書のご案内を致します。
患者様が理解・納得した上でのご記入、ご署名をお願いしております。
STEP
3

料金のお支払い

事前のお支払いをお願いしております。
施術前日までにお振込み、もしくは現金でお願いいたします。
詳細につきましては、「治療明細書」をご確認ください。
STEP
4

筋肉注射×3回(3週間毎)

治療は通院で行います。事前検査、筋肉注射を3回と効果測定の
5回による通院なので、患者様への精神的、肉体的負担も少なく、
副作用も少ない治療になります。

STEP
5

治療効果の評価

効果測定では血液検査等で治療効果を評価し、今後の治療計画の立案を行います。